材料の選定に関わるもの
◇塗料をしっかり吟味、 躯体保護、美観、プラス機能性で選定
① 物件概要
1983年竣工・1棟・23戸・RC3階建て
○主な工事内容/共通仮設/外部足場設置/下地補修/シーリング/外壁塗装/鉄部塗装/バルコニー床防水/その他/
○工事期間/ 2010年3月1日~ 2010年5月31日
静かな住環境の中に立地するマンション。ただし環状七号線に近く、ばい煙や雨で外壁が汚れやすい環境にもある。
今回の工事でのこだわりは塗料の選定。長年塗料関連業界で勤められてきた理事長らをメンバーに修繕委員会を作り、業者選定と同時に、採用する塗料についても時間をかけて吟味した。
まずはマンション住民や周辺住民、工事の作業員のことを考え、水溶性塗料または水系塗装仕上げ材を選択。その上で膜厚の条件を厳しくチェック、耐候性テストなどを行った。
「劣化すると光沢が悪くなり、チョーキングが発生、塗膜がやせてみすぼらしくなる。1年くらいかけて塗料の評価をして選んだので、今は非常にきれいになって満足」と理事長。
理事長によると、これまで塗料は躯体の「保護」という観点が大きかったが、今後は美観が加わり、さらには機能性が求められるという。機能性とは、雨が降ると汚れも一緒に洗い流すことなど。
「マンションの超高層化で塗料の開発も発展している。そうした商品が一般マンションの改修にも使えるはずなんです」。
* 外壁改修工事を主体としたもの、関連工事も同時施工。
「築年数が経過した建物を、新築時の姿に戻そう」がコンセプト。初期性能の回復
■ 第2回目の大規模修繕 [築後24~30年、外壁・屋根・設備]
* 修繕・改修のみでなく更新も必要。「新しい部材やパ-ツ」での改良修繕。
建物関連だけでなく設備工事も増えてくる。「建物改修+設備改修」
【設備に関しての工事によるランニングコスト削減例】
コストメリットがあるかの根拠を明きらかにすることにより合意の形成をはかり工事実施をスムーズに行える
LED案:イニシャルコスト(設置工事費)+ ランニングコスト(電気料金+蛍光管交換)
蛍光灯案:ランニングコスト(電気料金+蛍光管交換)